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ベストセラー作家・重松清史上最も泣けるせんせいと生徒の感動の物語『泣くな赤鬼』が待望の映画化。高校野球部で“赤鬼先生”と呼ばれていた教師・小渕隆と、かつての教え子で余命半年のゴルゴこと斎藤智之の絆が描かれる同作で、ゴルゴのライバル・和田圭吾の高校時代を演じた武藤潤に、作品についての思いを語ってもらった。

いままでで一番、汗と涙を流した作品になりました

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―― 武藤潤にとって映画出演2作目となる『泣くな赤鬼』。出演はオーディションで決まったそう。

「野球を人生で一度もやったことがなかったので、オーディションに受かる自信は正直なかったです。出演が決まったと聞いたときはすごく嬉しかったですけど、野球をゼロから学んで勉強しないといけないと思ったので責任も感じました。でもやっぱり嬉しさの方が大きかったです」

―― 特技が空手(初段)、水泳、バスケットボールとスポーツが得意な武藤だが、初挑戦の野球はやはり難しかったという。

「撮影の始まる前に2ヶ月くらい前から準備の時間がありました。共演者の方は野球経験者ばかりだったので色々教えていただきました。練習以外にもグローブを貸してもらってボールをキャッチして投げるために持ち替える練習をしたり、マネージャーさんが野球経験者なので、コーチを紹介していただき朝早く公園に集合して野球を教えていただいたり、色々頑張ったんですけど、なかなかイメージ通りうまくいかなくて本当に難しかったです。でもみなさん優しかったので、楽しく練習できましたし、この作品で野球が好きになりました。撮影時に100回目の甲子園があって、みんなで一緒に見たりして、楽しかったです」

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―― 武藤が演じる和田圭吾は練習を一生懸命する努力型。一方、斎藤智之(愛称:ゴルゴ)は野球の才能が群を抜いている天才型。武藤が共感できるのは和田、斎藤のどちら。

「野球は好きだけど失敗が多くて、それでもひたむきに努力をする和田に共感できるところはありました。和田と同じ悔しい思いをした部分が多いので、気持ちがすごく理解できました」

―― 和田を演じる上で大変だった部分とは―。

「やっぱり一番は野球ですね。最初はノックで全然ボールを取ることができなくて。練習してだんだん取れるようになってきましたが、本当に難しかったです。あと、和田はサードのポジションなんですけど、ファーストにボールを投げる力を鍛えるのも大変でした。シーンの中で顔にボールが当たるCGを使うシーンがあったんですけど、撮影の時にマシーンが壊れてしまってイメージしながら演技をしなくてはいけなくて。初めての経験でわからないことが多かったんですが、自然にお芝居ができるように堤(真一)さんがアドバイスをしてくださいました。兼重(淳)監督とは色々話をさせていただいたんですが、話も楽しくて、僕の良いところを見てくださったり、野球に関してもアドバイスをいただいて優しかったです」

―― 撮影は昨年の夏、暑い時期に行われた。現場の雰囲気はどうだったのだろうか。

「みんながすごく作品のために集中していました。撮影の合間に一緒にお弁当を食べたり、キャッチボールをしたり、本当の野球部員みたいで楽しかったです。でもカメラが回ると一気に変わって役に入っていくところは見ていてすごく勉強になりました。とても暑い中の撮影だったけど、本当に良い思い出です」

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―― 劇中で和田が野球をやめるきっかけとなる “和田が斎藤に嘘をつく”シーンがある。重要な意味を持つこのシーンを武藤は特別な想いで演じたという。

「シーンを撮影した日が実は僕の誕生日だったんです。17歳になって成長したところを証明したい、まっすぐに自分の思いを伝えたいという気持ちを持って挑みました。ゴルゴ役の掘家(一希)君からもまっすぐぶつかってきてほしいと言われたので、思いっきり演じました。和田が歳を取って後悔するような大事な瞬間のシーンになったと思いました。和田はきっとゴルゴのやっている悪いことが自分達野球部にも影響しちゃうので、野球部を守るために嘘をつくしかなかったのかなと、野球が大好きな和田の気持ちに共感することができました。もし僕も和田の立場だったら嘘をついてしまうと思います」

―― 完成した作品は冷静に観れたという。作品を観た感想は。

「なんか不思議な感じだったけど、客観的に観ることができました。ちゃんと作品の中に存在できたと思います。初めて台本を読んだ時も泣いてしまったんですけど、作品になると撮影の時の思い出が蘇ってきて、さらに感情が溢れ出しました。大人の和田を竜星涼さんが演じられているんですが、「似ているね」と言われました。竜星さんとはお話しする機会があまりなかったのですが、僕の芝居を見てお芝居を作っていったとおっしゃっていました。頑張って過去を演じたので、パスをつなげることができて良かったです」

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―― 武藤はスターダストプロモーションに所属する若手男性俳優・タレントで構成されたアーティスト集団 “EBiDAN”のBATTLE BOYSに所属し、選抜メンバーで構成された“BATTLE STREET”としても活動している。俳優とアーティストの両立はお互い良い影響を生んでいるようだ。

「僕はBATTLE STREETでは歌を担当しているんですけど、歌詞をセリフだと感じたり、歌の意味を読み取っていくと映像としてイメージできるようになったり、ボイストレーニングをすると音の使い方わかってきて怒る時は太い声が出せるようになったり。まだまだではありますが、歌とお芝居に共通点を感じられるようになりました」

―― 武藤にとって『泣くな赤鬼』はどんな作品になったのだろう。

「いままでで一番汗と涙を流した作品です。野球の練習を手伝ってくれた共演者やスタッフさんとの別れは結構辛くて、撮影が終わって泣いてしまいました。この作品は、役者として学ぶことが多かったので、感謝の気持ちが強かったです」

―― 最後に作品の見どころを聞いた。

「ゼロから野球というものを知って実際にやってみて色々な苦労もあったんですけど、スタッフさんや共演者の皆さんと一緒に頑張って作りました。すごく面白くて泣ける映画になっていますので、ぜひたくさんの人に観て欲しいです。野球部だったことがある人や学生時代頑張ったことがある人にはこの作品を観て昔のことを思い出して活力にしていただきたいです」


インフォメーション

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(C)2019 映画「泣くな赤鬼」製作委員会

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『泣くな赤鬼』

6月14日(金)公開


その高校教師は、陽に焼けた赤い顔と、鬼の熱血指導から“赤鬼先生”と呼ばれていた。 甲子園出場を目指し、強豪チームを率いた黄金時代から10年の月日が流れ、野球への情熱が衰えかけていたある日、かつての教え子・斎藤(愛称:ゴルゴ)と再会する。野球の素質を持ちながらも、挫折して高校を中退した生徒だった。しかし、立派な大人に成長したゴルゴは、病に侵され、命の期限が迫っていた。厳しさでしか教え子に向き合えなかったあの頃の後悔。赤鬼先生はゴルゴのために最後に何ができるのか―――。

▼公式サイト
https://akaoni-movie.jp/


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